徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

205系3100番代はどの103系を置き換えたのか

205系3100番代が登場して既に21年以上が経過し,103系が一度仙石線から姿を消してから間もなく20年が経過しようとしています。では,205系の導入によってどの103系が置き換えられたのでしょうか。

クモハを組み込んだ編成から優先的に置き換えられた

205系3100番代が宮城野電車区(仙ミノ)に初めて配属されたのは2002年10月10日ですが,同編成が置き換えた初めての103系はクモハ103-145を含んだRM-145編成。以後,M7編成までの205系が置き換えたのは全て石巻方先頭車がクモハ車の車両でした。

M1編成→RM-145編成

M2編成→RM-136編成

M3編成→RM-137編成

M4編成→RM-67編成

M5編成→RM-138編成

M6編成→RM-155編成

M7編成→RM-94編成

M9編成→RM-90編成

M13編成→RM-128編成 (103系クモハ編成消滅)

M1編成から続けられたクモハ車の置き換えはM13編成を以て終了し,仙石線からクモハ103を組み込んだ編成は消滅しています。2003年8月の事です。そして,M5編成に置き換えられたRM-67編成のクモハ103-67はクモハ車で最古参で1967年5月生まれの車両でした。

画像出典 Wikimedia commons 永尾信幸様

M8編成より始まったRT編成の置き換え

そして2003年より導入が開始されたマンガッタンライナーⅠ世のM8編成より両先頭車がクハのRT編成も置き換えが始まります。M8・M10・M11・M12編成はまだクモハ車が残ってる中で置き換えましたがM14編成以後は全てRT編成の置き換えで2004年までに完了しています。

M8編成→RT-299編成

M10編成→RT-123編成

M11編成→RT-371編成 (高運転台車消滅)

M12編成→RT-213編成

M14編成→RT-139編成

M15編成→RT-107編成

M16編成→RT-131編成

M17編成→RT-105編成

M18編成→RT-235編成(休車)

M19編成→RT-235編成 (103系消滅)

2004年,103系が仙石線上から姿を消し205系で統一されましたが多賀城駅高架化による運用数増加に伴う車両不足で一番最後に離脱したRT-235編成が復帰します。しかし2009年にナハ48編成から再改造されたM19編成によって置き換えられ完全消滅となりました。この編成の廃車で最盛期は2000両以上を数えたJR東日本の103系が消滅したのです。また特筆するべき点として高運転台車である第三次転用車の2編成が低運転台車よりも先に置き換えられている点が挙げられます。仙石線は103系の歴史史上初めてとなる高運転台車の方が先に廃車となった路線でもあるのです。

画像出典 裏辺研究所 デューク様

終わりに

205系が置き換えたのは第一フェーズとなるM7編成迄がRM編成の優先的淘汰,第二フェーズのM8〜M13編成がそれぞれの淘汰,最終フェーズで残ったRT編成の淘汰という形になりました。近い時期に来ると考えられる205系の置き換えではどのような順番となるのでしょうか。