徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

仙石線の本数は40〜30年前に比べてどのように変わっているのか

仙石線は東北地方のJR線で単一路線としては最多の運行本数を誇り朝ラッシュには現在およそ6分間隔で列車が運用されています。さて,この運行体系は40〜30年前はおよそどのような物だったのでしょうか。

現在の本数とかつての本数を比較

仙石線は元々私鉄であったという歴史的背景から国鉄東北本線と比べても本数が多く,仙石線管理所が開設されて以降に本格的な都市鉄道として機能するようになります。朝夕ラッシュ時に本数を大幅に増加させ日中でもおよそ3〜4本分の列車が必ず確保され,この事からも地元民からは仙石線を待たずに乗れる電車と称し,この管理所による列車本数の改革は一定の成功を見たのです。さて,この時以降現在まで続く近距離都市鉄道ダイヤの本数はどのような物だったのでしょうか。現在は最多の列車が走る8時代には9本運行されており全時間帯で見ると下りが89本,上りが83本運用されています。(仙石東北ライン含まず)これらの内訳は全て普通で,それぞれ行先は上りは全てがあおば通行,下りは多賀城・塩釜・松島方面への主要な駅への行先となっています。一方,40年前の時刻表においては1980年だと石巻方が76本運用されていました。行先も現在においては存在しない西塩釜行・本塩釜行も存在しており日中時間において2本という時間も存在しており朝ラッシュ時間帯の本数も7本と現代よりも少ない状況でした。この当時はまだ複線が西塩釜までであり現在の本数に概ね近づくのは複線が東塩釜まで達してからとなります。そしておよそ30年前の1989年では運行本数は何と109本存在しており日中でも本数は必ず6本は確保されラッシュ時間帯の9本も8時代と9時代にそれぞれ存在しておりより通勤・通学需要や観光需要にも対応した本数が確保されていたのです。この時と現代を比較するとやはり本数の減少感は否めません。ラッシュ時間帯の本数はこの時から概ね大きな変化は無いものの,日中時間帯の本数が大きく変化しておりこの時は日中でもパターンダイヤで運用されていましたが現在ではパターンダイヤ制は崩れており3本,または4本という体制での運行が基本となっています。

終わりに

現在の仙石線の本数はおよそ下りで90本存在しているもののかつての本数よりも減少している結果となりました。登場存在していたパターンダイヤを導入していた事は都市鉄道としても相応しい物であったと思います。