徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

仙石東北ラインの快速は震災前の快速よりも本数は増えているのか

現在,仙石線と東北本線を接続し直通方式で運用される仙石東北ライン。現在,区間快速タイプの緑快速,全線で速達運用型の赤快速,そして最速達の特別快速と3つのパターンが運用されていますが,震災前と比べどのように変わったのでしょうか。

仙石東北ラインの本数と震災前の快速列車の本数

2015年より運用を開始した仙石東北ラインの快速列車ですが,3つのパターン合わせて14往復が運用されています。それぞれの行先は仙台行と石巻行が標準ですが,1本のみ夜間には石巻から先の女川行として,仙石東北ラインの始発列車も女川行となっています。さて,ここで仙石東北ライン開業前のダイヤと比較してみましょう。今回は205系が仙石線に登場した2002年まで遡ってみたいと思います。まず,行先はあおば通行と石巻行,全線復旧前までは高城町行が快速列車の行先で,系統も速達形と停車形でした。震災後,仙石東北ライン開業直前の2013年だと,快速列車は13往復,速達型が5.5往復,区間型が7.5往復ありました。ここから震災前のダイヤを見ると,2007年,東塩釜に快速が全列車停車するようになります。ここでの本数は13往復。2005年,休日ダイヤの廃止に伴うダイヤ改正で快速列車の本数はこの時平日・土休日関係無く13往復に統一されています。休日ダイヤがあったそれ以前と比較すると2003年,平日が13往復に対し,休日が18往復という本数,205系登場直前の2002年8月には平日は変わらず13往復なものの,休日はなんと25往復という非常に多い本数が確保されていました。快速の停車パターンもこの時は4つあったと言われています。ここから見てみると、仙石東北ラインの快速本数は震災前の快速と概ね変わっておらず,1本が増発された以外は震災前と同じ本数が確保されている事が分かりました。

終わりに

仙石線で運用されていた快速の本数は平日はあおば通開業後にほぼ安定した本数となり仙石東北ラインの快速の本数もそれに近い体制となっている事が分かりました。仙石線周りの時代は仙石間の往復で完結しましたが仙石東北ラインでは使用車両が気動車という事もあってか非電化である石巻線の女川駅まで1往復が運用を伸ばしています。