徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

205系2Wayシート車両のそれぞれの色の意味とは

それぞれのラインカラーが編成内で異なる事で知られている205系3100番代の2Wayシート車両。一見カラフルにする事で通常仕様車との差別化を図る為だけかと思えば,実はそれぞれの車両には色それぞれの意味が含まれています。一体どのような意味があるのでしょうか。

仙石線沿線の特色を塗装にした

205系3100番代のM2〜M5編成の4編成には座席をクロスシートとロングシートを転換出来る2Wayシートを装備しています。これは編成確保に限りのある仙石線で快速を快適に,かつ観光用にも使えると共にラッシュ時にはロングシートに変えて通勤電車として利用するという全く異なる性格の列車に兼用する為に登場しました。さて,この2Wayシート車両には他の車両との区別用の為に専用の塗装が設けられました。それぞれの色はあおば通方より,緑-紫-橙-赤となっておりそれぞれの車両には仙石線の沿線をイメージしたロゴマークを片方の窓間に入れています。

それぞれの色に込められた意味とは

さて,それぞれの車両の色にはどのような意味が込められているのでしょうか。あおば通方よりそれぞれ紹介致します。

あおば通方クハ→イメージは仙台。カラーの緑は仙台の愛称として知られる杜の都を想起させる豊かな木々をイメージさせる緑。

あおば通方モハ→イメージは塩竈。カラーの紫は東北有数の漁港として知られる塩竈港で水揚げされた新鮮な鰹の表面をイメージさせる紫。

石巻方モハ→イメージは松島。カラーの橙は松島湾に映える朝日と秋になると鮮やかに色付く瑞巌寺や円通院の紅葉をイメージさせる橙。

石巻方クハ→イメージは石巻。カラーの赤は石巻市の市花でもる躑躅が開花した時の鮮やかな赤色の美しさをイメージさせる赤。

という意味がそれぞれのカラーに込められています。

終わりに

2Wayシート車両のそれぞれの色に込められた意味はイメージした沿線の都市の光をイメージ,それぞれの沿線を色によってアピールしています。2Wayシートの機構は失われたものの,塗装が名残かつ沿線を象徴する車両として運用を続けています。