徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

205系3100番代のLED灯車はどれくらいいるのか

現在残存する205系3100番代は総勢17編成おり,それぞれが独自の個性を持っています。その中でも近年では前照灯にも違いが出てきておりLED灯に交換された編成もあります。一体どれくらいの編成がいるのでしょうか。

HIDからLEDへ

元々205系3100番代として導入された18編成(後に南武線用1200番代から転属して来たM19編成も含め19編成)は先頭車化改造を行うと共に灯具類も交換されそれまでのシールドビーム灯から当時最も照度が高く最新であったHID灯へ取り替えており省エネ化にも努めるような仕様となっていました。以降,仙石線用の3100番代に限らず先頭車化改造車全体がHID灯に替えた上で運用されていました。どの編成も長くHID灯のままで運用されていましたがHID灯の弱点は寿命が決して長くは無いこと。2010年代後半になるとライトの寿命によりライトの換装が行われるケースが多くなります。これに対応した代替機器はLED灯。HID並みかそれ以上の照度かつ寿命も長いというHID灯の弱点を補う性能を持っておりHIDに代わって換装される車両も多くなっています。JR東日本の205系全体で見ると真っ先にLED灯に換装されたのは相模線用の500番代。こちらはシールドビーム灯からの換装でした。先頭車化改造車での先陣を切って換装されたのは南武支線の1000番代で2018年末に換装,2019年1月初旬には仙石線用の3100番代,富士急行に渡った3000番代がそれぞれLED灯を纏っています。

灯具類をLEDへ交換した3100番代

さて,話を仙石線の3100番代に戻すと,灯具類が長らくHID灯であった為2010年代の終わりになHID灯の寿命も近くなっておりこれを気に寿命が近づいた編成を中心に換装する動きとなり手始めに若番のM1〜M4編成がLED灯へ換装されました。このLED灯は相模線用の500番代が採用する角型,南武支線用の1000番代と富士急行6000系6700番代が纏うそれぞれの細かな電球が独立した仕様のどれとも異なるもので,同じく仙台支社に所属し,近い時期にHID灯から換装されたE721系や共通仕様の仙台空港鉄道SAT721系と同じ物が採用されました。その為南武支線や富士急行の先頭車化改造車のLED換装車とはまた異なった顔立ちをしています。こうしてM1〜M4までが換装され,これからも波及して行く物かと思われましたがこれらの編成が換装して以降にLED灯に換装される編成は暫く出て来ませんでした。しかし2023年1月,M19編成がLED灯に換装されて運用に就いたのを気に再びLED化改造が施されます。しかしこれも2月中旬にM16編成がLED灯への換装を最後に止まり,現在の体制となります。さて,ここで見てみるとLED灯へ換装されたのはM1〜M4編成及びM16〜M19編成の計8編成。逆にHID灯のままなのはM5,M6,M8,M10〜M15編成の計9編成という体制として運用されています。

終わりに

2019年より始まったLED灯化改造。現状はおよそ半分程度の8編成の体制で維持されています。しかし近いうちの新型車両導入が予想される為LED灯換装編成がこれ以上増える事はなさそうです。