徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

仙石線を走った2つの気動車とは

現在、仙石線で運用される車両の殆どは電車による運用で、気動車はおおよそ1時間に1本、高城町より東で運用されるHB-E210系のみとなっています。しかし、仙石線はそれ以前からも気動車が定期運用に就いていました。

キハ110による運用

仙石線気動車が初めて定期運用に就いたのは2011年7月。東日本大震災の影響で被災し、不通となっていた石巻〜矢本間が再開した時、当区間の変電所が津波の被害により破損、架線の使用が不可能となったのです。そこで、架線の有無に関係無く走行が可能な気動車により運用される事になりました。そこで用意されたのは陸羽西線用のキハ110-220番台。スタフ閉塞使用の上でこの区間に運用されました。2012年3月には矢本〜陸前小野間も復旧しその区間もキハ110により運用されました。基本は2両、ラッシュ時に4両と、気動車特有の柔軟な運用が行われました。2015年5月30日の仙石線全線復旧に際し前日の5月29日を持ってキハ110の定期運用が終了しました。

HB-E210系による運用

2015年5月30日の仙石線全線復旧に合わせて登場した東北本線との直通を行う新系統、仙石東北ラインの快速列車運用を行う為に登場したのがHB-E210系です。現在、HB-E210系が1日14往復の仙石東北ラインの快速で運用されています。その内1往復が特別快速で運用され、残りが全線を通過運転を行う赤快速、東北本線内を各駅に停車する緑快速に分かれています。HB-E210系小牛田運輸区に所属している事から早朝深夜の1往復は送り込みとして東北本線の普通で運用しています。

終わりに

現在、歴史的に仙石線で定期運用を持っていたのはキハ110とHB-E210系の2車種ですが、過去には臨時列車としてキロ59「グラシア」、キハ40・48「ふるさと」が運用していたそうです。