12月20日,入場していた205系3100番代M6編成が検査出場しました。今回の検査は仙台車両センター宮城野派出所で行われましたが,今後の205系の検査は宮城野派出所で行って行くのでしょうか。
久しぶりに行われた宮城野派出所での検査
10月14日よりM6編成は宮城野派出所で全般検査を受ける事となりました。とは言っても機器類を含めた全てを宮城野派出所で検査する訳ではなく制御装置などの主要機器類は一度分解して郡山総合車両センターに輸送しそこで検査を行う形を取っていました。手始めにクハ205・204の検査を行なってからモハユニットの検査を実施。このように2両ずつの検査となる事から通常の郡山総合車両センターに車両を持って行き検査をするよりも倍近いおよそ2ヶ月に及ぶ検査期間となりました。通常なら1ヶ月くらいですので離脱期間は長期化する事になりました。M6編成は宮城野派出所で検査を受けましたが機器類については郡山で検査を実施した為施工については郡山総合車両センター名義となっています。
この宮城野派出所での検査は今回が初ではなく以前にも行われていました。2011年の東日本大震災により仙石線が不通となった際に石巻線と接続する石巻まで鉄道による運行が不可能となった際にも機器類を郡山まで輸送し検査を実施していました。
宮城野派出所での検査はこれから基本となるのか
今回はM6編成が宮城野派出所での検査を行いましたが今後仙石線では宮城野派出所での検査が基本となるのでしょうか。
近年JR東日本の車両,特にE235系といった新型車両で行われているこの機器を総合車両センターへ輸送し車体は所属車庫内で検査を行う方法をJR東日本ではヘビーメンテナンスと呼んでおり205系3100番代はこの方式に乗っ取り検査が実施された事になります。この方式を採用した事により従来の郡山へ直接持って行き検査をする時に必要となるDE10やED75の手配が必要無くなっています。一刻も早い機関車の全廃を目指すJR東日本としても直流で電化された孤立路線であるが為に東北本線系統の車両のように自走が出来ずに機関車牽引で輸送する必要が無い為都合が良いのでしょう。
次に検査期限が近いのはマンガッタンライナーⅠのM8編成ですがこれからも宮城野派出所での検査となるのかについては今回施工されたM6編成を見て判断されるものと考えられますが機関車を使用した回送が必要無くなるという点からもこのまま宮城野派出所での検査は継続されると考えられます。
終わりに
今回出場したM6編成は久々に宮城野派出所での検査となりました。次も宮城野派出所での検査が行われるとすれば郡山で直接検査を受けた最後の車両はM3編成となり長きに渡り続いた郡山総合車両センターでの直接の検査は終了するものと思われます。